兵馬の旗 3 (ビッグ コミックス)
かわぐち かいじ『兵馬の旗〜Revolutionary Wars〜』は戊辰戦争を描く歴史漫画である。『沈黙の艦隊』や『ジパング』、『太陽の黙示録』と壮大なスケールで日本という国家像を問うてきた、かわぐちかいじの新作は一転して幕末物になった。
主人公は幕府旗本の宇津木兵馬で、幕府側の立場から戊辰戦争を描く。兵馬はロシア留学経験のある開明派で、帰国後は幕府の西洋式精鋭部隊・伝習隊の将校となる。かわぐちかいじは、これまで現代社会を主な舞台として、自分で考え行動する強烈な近代的自我を持った人間を描いてきた。それは『兵馬の旗』でも健在である。
現代人的な感性がある架空の人物の姿をイキイキと描くことで、描かれ尽くされた感のある幕末物に新たな視点を提示する。しかし、江戸無血開城に向けての交渉と赤報隊・偽官軍事件が中心の第3巻は勝海舟や西郷隆盛という有名人が前面に出て、独創性が乏しくなった。主人公の存在意義は人命救助であるが、あまりに優等生的である。
明治新政府の汚点である偽官軍事件に際して、薩摩藩士が相楽総三を救おうとする展開は面白い。欧米列強に屈服した神戸事件と重ねることで明治新政府の無責任さを強調する視点も優れている。しかし、物語自体は史実通りの救いのない展開である。黙して語らずの相良総三を都合よく解釈して貴い犠牲と美化する体制側の卑劣な論理が展開される。
歴史をなぞる作品になるのか、現代人的感性で幕末を再構築するのか、物語は分岐点にある。(林田力)
沈黙の艦隊 2 [DVD]
スリリングなストーリー展開で、VOYAGE1から3まで一気に見てしましました。
こんなリーダーがたくさんいたら世の中少しは変わるのではないかと真剣に思います。
企業の社長や政治家の人々にも見てほしいです。
ビデオもVOYAGE3までだったと思いますが、続編もぜひ出してほしいです。
ジパング DVD-BOX
見ていると、アニメであることを忘れてしまう程、構成が良いです。
現実のドラマを見ているかのようです。
よいところで次回に続くのも、早く見たいという衝動に駆られます。
話的には、今現在の艦艇が第2次世界大戦のさなかにタイムスリップして
しまうのですが、劇中で何度も言われるように「我々はこの世界(過去)では
日米どちらも敵でも味方でもない」と言っています。
タイムスリップと歴史を題材にしたSFはアニメや映画に多いのですが、
これは「戦国自衛隊」の海上版といったところでしょうか。
彼らもその時代で生きていく上で必要な判断に多数迫られます。
ラストは個人的に好きではありませんが、初めから終わりを通して評価すると
大作であるのは間違いありません。1話、2話見ていくうちに
次回作を見ずにはいられなくなると思いますよ。