十七歳の地図
言わずと知れた尾崎豊の代表作。彼の後半の作品に散見されるやや難解な詩の世界とは対照的に、むしろあまりにも率直な表現が心を打ちます。私が小学生の時に初めて耳にしたアルバムですが、30を過ぎた今になって聞いてみても改めて深い味わいを感じます。特に「僕が僕であるために」「傷つけた人々へ」は、どうしてあの若さでこの歌詞が書けてあんな風に歌えたのか至って不思議です。おそらく際だって内省的な人だったのでしょう。彼の非常に丁寧な歌い方は最近のスマートなアーティストにはない、いい意味での泥臭さを感じて私はすごく好きです。
Last Teenage Appearance [VHS]
してます。もう、本当に若さに溢れてますね。ライブ中ノリノリの尾崎は実に生き生きしています。いままで見たライブビデオの中でも、これだけ表情豊かな尾崎は多分なかったでしょう^^;
MCもほどなく入っていて、カッコイイです。
買ってよかったです。
尾崎豊 覚え書き (小学館文庫)
本書は、須藤晃『時間がなければ自由もない』(ソニーマガジンズ刊、1994年)を再構成・加筆(第一章、第三章)したものです。
第一章は、尾崎と著者(=須藤氏)との出会いから、『誕生』リリースまでの両者の関係をできるだけ客観的に振り返ったものです。示唆に富むものです。第二章は、『誕生』リリースにさいして、1990年11月と1991年4月に尾崎と著者とのあいだで行われた二つの対談の記録です。直感的・断片的な発想の応酬というところがあるので、あまりわかりやすいとは言えません。第三章は、著者による自分自身と詩・音楽とのあいだの関係についての回顧、そして尾崎から聞いた「幻の少年」という小説の構想の記録です。第四章は、1985年ごろ尾崎から受けた印象についての断片的エッセイ、著者が1991"BIRTH”ツアーにライヴ・レコーディング・ディレクターとして同行したさいの記録、そしてそのほかです。尾崎がどれほど『誕生』というアルバムを引っさげた1991“BIRTH”ツアーにアーティスト生命を賭けていたかがよくわかります。第五章は、著者が尾崎の死を知ったときから尾崎の生と死の意味を整理するまでに書いたエッセイを集めたものです。
東京大学文学部英文学科で二十世紀のアメリカ現代詩を専攻。尾崎の詩人としての才能にほれ込み、育くんだ須藤氏のエッセイはやや直感的・断片的に物事をとらえていくので、「尾崎豊とは何か、誰か」をわかりやすく解説してほしい方々にとっては煙に巻かれたような歯がゆさが残るでしょう。それでも、須藤氏だからこそ発見できた尾崎の詩と真実がここにあることも否定できません。
カヴァーデザインと最後に寄せられた文章は、『十七歳の地図』からずっと尾崎作品のジャケット・デザインを担当しつづけたアート・ディレクター、田島照久氏によるものです。
OZAKI FILM ALIVE AT ARIAKE COLOSSEUM IN 1987 THE TWENTY-FIRST SUMMER [DVD]
今から約19年前に尾崎が行った『TREES LINING A STREET
TOUR』の有明コロシアムでのライブ映像。
ちょうど10年前にフィルムコンサートとして全国で上映された物の商品化。
DVDの出来から言うと全16曲中4曲程訳の解らない超高速アングル切り替えの編集がしてあって純粋にDVDを『楽しんで見る』と言うには行かないような気がします。
暗い部屋でこのDVDを見たら第2のポケモン事件ガ発生しそうな・・・