レオ・ドリーブ「コッペリア」全2幕 [DVD]
バレエのDVDを買うのはこれが初めてでした。
小学1年生の娘とワクワクして見始めましたが
いきなりスワニルダとフランツのキスシーンから始まったので
赤面でしたが、衣裳も踊りもとても可愛らしくてよかったです。
ドリーブ:コッペリア
アンセルメ指揮スイス・ロマンド管によるドリーブのバレエ音楽「コッペリア」と
「シルヴィア」のハイライトをおさめたもので、1960年の録音です。
50年近く前の録音ですが音質面では十分満足のいくものであり、デッカ社の録音
技術の高さがよくわかります。また、演奏そのものも非常におしゃれですてきな
ものであり、アンセルメが今でも高く評価されているのもよくわかります。
コッペリアでは第1幕の冒頭のホルンが伸びやかで美しく、ワルツもチャーミング、
チャルダッシュも爽やかに快走しています。第2幕の曲はそれほど耳にする機会が
ありませんが、もっと演奏されてもいいような曲ばかりだと思います。
シルヴィアも堂々絢爛とした演奏です。4曲だけの収録ですが全曲のエッセンスが
凝縮されたような立派なものです。
収録曲は以下の通りです。
○コッペリア
第1幕:前奏曲、マズルカ、アンダンテ、チャルダッシュ
第2幕:情景の人形のワルツ、ジーグ、時の踊り、祭りの踊り、ギャロップ、
フィナーレ
○シルヴィア
前奏曲「狩りの女神」、間奏曲とゆるやかなワルツ、ピチカート、バッカスの行列
ドリーブ : バレエ組曲「コッペリア」
カラヤンはもともと歌劇場の指揮者です。ウィーン、ドイツの国立歌劇場での彼のキャリアは素晴らしいものでした。そして、歌劇場に欠かせないのがオペラともうひとつ、バレエです。そういうことから当然カラヤンはバレエ音楽を振ることは当然うまいんです。それを証明するかのような、録音がこれです。1960年前半、まだカラヤンがウィーン国立歌劇場の監督をしていたときのものです。カラヤンとベルリン・フィルの演奏に勢いと優雅さが同居していて、この曲の名盤中の名盤です。
ドリーブ:コッペリア 全曲
「シルヴィア」と並んで有名なドリーブのバレエ音楽「コッペリア」全曲を録音したCDです。
「シルヴィア」とこの「コッペリア」によって「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれることになるドリーブの音楽の持つ繊細さがこのCDでは如何なく発揮されています。
お話は、機械人形コッペリアを巡っての騒動を中心に、人形師コッぺリウスと、スワニルダとその恋人フランツの間での色々なやり取りが中心となった喜劇となっています。
それだけに音楽自体も典雅で明るいものとなっており、特に一幕の「ワルツ」や「マズルカ」など、聞いたことのあるメンバーが揃っていて、一度聴いてみて、「どこかで聴いた事があるな。」と感じえてもらえる曲目となっています。
このバレエ音楽を指揮するマリ氏とパリ国立歌劇場管弦楽団は、この曲の洗練された美しさを遺憾なく引き出している、と言う点で、まさにお勧めのCDであるといえましょう。
コッペリア*バレエ [VHS]
ロマンティック・バレエの名作コッペリアを、キーロフ・バレエが新たな演出で上演したものです。そのためオリジナルとはステップや曲順も異なります。舞台や衣装もカラフルで、農村劇なのに華やかで都会的です。オープニングが、スワルニダとフランツのキスシーンから始まることや、コッペリウスの家がマッド・サイエンティストの研究所のようになっているのも、現代風の演出のためだと思います(それになぜか、コッペリアはとてもキュートです!)。また、撮影されたのが新しいためか、ロシアバレエの映像としては非常に綺麗で、さらに華やかに見えます。
しかし、そのためコッペリアの原作が持つおどろおどろしい雰囲気は無く、人物描写、特にコッペリウスは、薄っぺらいものとなっています。個人的にはプティ版の演出の方が、このバレエの現代的解釈として正しいと思います。
ただ、お気楽に楽しく可愛いバレエを鑑賞したいのならば、オススメの一本です。