上田ちゃんネル Vol.1 [DVD]
番組初期の上田晋也&古坂大魔王によるトーク傑作選的な内容です。
CS放送で事前の打ち合わせもなく居酒屋でただトークしてるだけなんですが、めっちゃ笑えます!
古坂さんをあまり知らない人も多いと思いますが、上田さんとのコンビは最高に面白いです。
土田晃之さんが「(古坂は)こんなに面白いのになぜ売れないんだろう」と言ってたくらいの芸人さんです(笑)
好みが大きく分かれる芸人さんだと思いますが、知らない人にぜひ観てほしいDVDです。
CS独特の緩さがとても楽しいので、最近の地上波バラエティがちょっとイマイチだと感じてる人にもお勧めの作品。
特典映像はガチなボクシング講座。上田さん曰くこの番組のメイン企画はボクシングだそうです(笑)
墨痕 奥右筆秘帳 (講談社文庫)
本シリーズも大分、長くなってきたが、このまま十五巻とか二十巻と書き進めてほしいものだ。冥府防人を倒すのは容易ではない。中途半端に挑んで傷つけられるなら、彼が弱るまで戦いは回避してもよい。一橋治斉の悪人振りが板についてきた。松平定信が他のシリーズと違ってちょっと「小人」だが、これは味付けとしては悪くない。織江緋ノ介と並んで、好きなヒーローである。
ラスト レムナント パーフェクトバイブル
『圧倒的な情報量で公開するラストレムナントのすべて』 (裏帯より)
ラストレムナント発売から1ヶ月。
全実績を解除し、攻略情報は不要ながら
キャラクターやモンスター、ワールドの設定イラストなど
ゲーム中では見る事のできない附加情報を求めて
Amazonで「完璧なる」「聖典」の名を冠する当書を購入。
しかし届いたのはただの無駄に本棚のスペースを奪うだけの紙とインクの塊でした。
エミーの性別が「男」だったり
ブロクターの名前が「プロクター」になっていたり
ヤーマのユニークリーダーの種族が「ミトラ」だったり
捕獲したモンスターの売却価格は書いてあるのに解体したら何が手に入るのかが記されていなかったり
モンスターのBR別の具体的なステータスが一切皆無だったり
強化元の武器がわかっても強化後の派生武器が記されていなかったり
超古代遺跡についての記述が一切存在していなかったり
DLCによって開放されたギルドアドベンチャーやモンスターの情報が皆無だったり
膨大な情報を詰め込んでいるにも関わらず索引が存在せず、
ひとつの単語を検索するのにいちいち全頁見て回らなくてはならなかったり
設定資料やインタビューなどおまけと呼べる要素が一切無かったりそもそも見辛かったり…
その他色々と重大な情報が欠落した上間違いだらけの、
狂牛病の脳のような穴だらけでスカスカの本です。
ゲームの流儀
本書は太田出版『コンティニュー(現在休刊)』誌に過去掲載されたゲーム制作者インタビューを一冊にまとめたものです(ただし、田尻智氏など何名かは掲載されておりませんのでご注意ください)。
『コンティニュー』は、過去のゲームに焦点をしぼった特集を組んだ雑誌として2001年よりスタートした季刊誌(創刊当時)でした。同出版社より以前刊行された『超クソゲー』のライターによる、面白おかしい語り口の過去ゲームレビューが特徴であったと記憶しています。
特に『コンティニューVol 1』の小見出しとなった『メタルブラックを創った男』は非常に強いインパクトがありました。雑誌としてのスタート特集がそれで大丈夫なのかという意味で、です(笑)。メジャータイトル『ストリートファイター2』を取り上げるにしても『春麗を描いた男 あきまん(安田朗)』といった風に、当時誰の目にも印象が残った人物ではないものの「後の人生に影響が出るほど強烈な衝撃を受けた者もいた」そんな仕事をした人、という選抜の仕方が絶妙でした。
現在であればネットで検索可能な情報も、当時は知る機会が少なかった為、こうした特集は非常に有り難かったです。おそらく、現在のウィキペディア記事も情報源が「このインタビュー」であった可能性もあるでしょう。
ご購入時の注意点としましては、元になった記事自体が数年以上前の古いものである為「情報源」として本書を購入しようと思った場合は、購入者のご期待に添えない可能性があるところでしょうか。しかし本書の見どころは、やはり「当時のインタビュー記事であること」なのです。この10年、かつてのゲーム産業は勢いを失い、据え置き機から携帯機、更にソーシャルゲームへとユーザーの嗜好も変化しました。このインタビューはその渦中における作り手たちの心境がよく表れているのです。
本書の「読みどころ」は、かつての少年達が憧れるほどの「モノを創ってきた人達」が時代の変化に苦悩している姿や、新たな時代(インタビューの時系列でいえば現在)に向けて奮闘する姿勢の部分にこそあると私は思うのです。