ジャズ・レコード・ブック―キング・オリヴァーからアルバート・アイラーまで (1968年) (TOA Popular Library〈6〉)
初版から、すでに四十年以上の時を経ていますが、ジャズ評論家の良心、粟村政昭さんの名著はいまだに不滅の価値を有しています。それは、著者の審美眼のいかに優れているかに拠るものですが、同時にまた、粟村調とでも呼ぶより他にない文章の力が、その正しい評論にさらに美味な味付けをなしている点も大きな魅力です。その一例を記します。スイング時代の名トランペッター、ジョー・スミスの項に「(フレッチャー・ヘンダーソン楽団でソロを吹いた)「スタンピード」のソロを聴いて感動しない奴は、人間ではないと思う。」と書かれています。なんとも大胆な、まるで命を張ったようなこの一文を、私は13歳で初めて目にしたのですが、・・・「なんという褒め方だろう」と思うと同時に「是非とも自分の耳で聴いてみたい」と思いました。
当時。長らく廃盤であったその演奏はいまではCDで容易に聴くことが出来ます。私もはじめて入手するまでに相当の時間を有しました。そして10数年前、出張先のバークレーのレコード店でCDを求めましたが、聴いた瞬間、腰を抜かすほど感動すると共に「粟村さんの耳の良さと、その筆の魔力」に改めて畏怖畏敬の念を覚えました。粟村政昭著「ジャズ・レコードブック」とは、そういう本です。いまどきのレコード・ガイドとはまったく値打ちが違います。そして、ジャズを愛し、ジャズにある種の人生を捧げた人間にとって、いつまでも色褪せることのないバイブルであると思います。この本に出会わなければジョー・スミスのソロに出会うことはなかったでしょう。そんな出会いが、全ての項目に散りばめられているのです。あえてバイブルと申し上げる所以です。
ライヴ・イン・スウェーデン [DVD]
出だしは歪んだ音で始まりましたが、二曲めで、歪みをひかえたクリーントーンに変わります。アルバートは、歪んだ音や大きい音が、余り好きではないみたいです。残念なのは、ジャケットでは、ギブソンコリナーVを抱えていますが、映像ではアールワインのギターでした。それ以外は文句なし。
ヴェリー・ベスト・オブ・アルバート・キング
・アルバートの60年~75年までの曲を年代順に収録した便利なベスト版。強烈なジャンプである1、ブルースブレイカーズもカヴァーした6、
代表曲7,8,12等が目白押し。アルバート入門編に最適です。
Born Under a Bad Sign
これはレビューを書かずにおれません。
その昔、エリック・クラプトンやポール・ロジャース等ブリティッシュ・ロックの御大達が痺れたのは想像にかたくない。もうイントロが始まった時点で痺れます。私は彼らの後追いでブルースを聞き始めましたが、このアルバムは最強!ロックファンも是非是非聞いて頂きたい。バックも最高!ブッカー・T&ザ・MG's。後ノリのリズムにドラムのフィルはパンチ聞いているし、ホーンのアレンジも素晴らしい。アルバートの歌やギターを上手く盛り上げています。
アルバートのbestを持っていたので音源は聞いた事ありましたが、リマスター最高!言う事なし!
いやーこんなに興奮したの何十年ぶりだろう・・・。
ここ、ここ、ここにあった!ロックの源流が!
ブルース・アライヴ 1982~不滅のブルースの夜 feat.ジョン・メイオール/ミック・テイラー/バディ・ガイ/アルバート・キング/ジュニア・ウェルズ/ジョン・マクヴィー/エタ・ジェイムズ【初回限定盤DVD+2CD/日本語字幕付】
2012年リリース。1982年6月18日ニュージャージー州パサイクにあるキャピトル・シアターで行われた、ミック・テイラー、ジョン・マクヴィー、コリン・アレン擁する英国ブルースの伝説的バンド=ジョン・メイオールズ&ザ・ブルースブレイカーズと米国ブルースの歴史を築いてきた伝説的巨人達による一夜限りのスペシャル・ライヴ。ミックがエッジの効いたギターで観客を沸かせ、エテ・ジェイムズが圧巻の歌声で魅了し、バディ・ガイ&ジュニア・ウェルズの最強コンビが狂わせ、シッピー・ウォレスの優しさが包み込み、アルバート・キングの極太プレイが唸らせ、出演者全員での"C.C. Rider Blues Jam"にトドメを刺され、ブレカーズの"Room To Move"で昇天と、世界中のすべてのブルース愛好家たちにとって夢のようなステージ。初回限定盤にはCDも付いちゃってます。有難や。