君を離さない
9年ぶりに復活した米米のニューシングル。
米米の数々のバラードの名曲を髣髴とさせられます。カールスモーキー石井こと石井竜也の歌唱力も相変わらずすばらしいです。
実はこの曲、歌詞にある秘密が隠されています。よ〜く聞くと…あれ!?ということに!!!ファンならずともオススメ。
君のその手を離さない (講談社X文庫 ホワイトハート)
クールで美形。プライドが高く人見知り。
そんな珠希が左遷された田舎の研究所で出会ったのは、年下の妙に人懐っこい律。
干渉されるのが嫌いなはずなのに、妙に距離を詰めるのが上手い律に
いつのまにか慣れてしまい、すんなりと心を許してしまう。
けれど律には珠希の知らない姿があって…?
序盤で律が明らかに珠希を狙ってるなぁ、というのは読者にはわかるのに
肝心の珠希はちっとも気づきません。
一方の律も距離は縮めつつ、しかし強引ではないので好感が持てます。
後半、律の正体(っていうほどのものでもない)を知り
ショックを受け、プライドを傷つけられ、律を拒否してしまう珠希は
臆病でズルイけれど、そういうキモチわかるなぁ、とも思う。
このことがきっかけで距離を置き、それによって自分の想いに気がつく、というのも
ありがちなのかもしれないけれど、自然体で見ていて無理がない。
(まぁ律の正体には若干の無理があると言えなくもないが)
珠希はたぶん、自分で思っているよりもずっと可愛い男で、
そんな珠希が、律は可愛くて可愛くて仕方がないようです。
珠希は律のことを自分より大人だと思っているけど、律もかなりの子供ではないかと。
けれど普段は頼りがいがあって、時々情けない男、というのは非常に魅力的でした。
珠希も律も、どちらも可愛い男で、イラストも併せて楽しめました。