野ブタ。をプロデュース DVD-BOX
「野ブタ〜」を見ていてふと思ったのだが、あまり「母親」という存在が強調されていないように感じた。世の中はだいたいが「仕事で家庭をないがしろにする父親」的な印象を強く押し出してしまう。特に最近のドラマはこの影響を受けているものが多い。しかし「野ブタ〜」は父親の存在がとても元気である、見ていてこれはとても気持ちが良かった。なんとなく「男の子」中心の視点で描かれているので、変に「恋愛」や「愛情」を謳わなくても清々しさとヤンチャなテイストが物語に溢れているような気がする。母親が必要ないというワケではないが、母性を感じさせる部分を野ブタは十分に持っていると思う。彼女の修二と彰を見つめる眼差しは本当に温かい。
登場人物のほとんどに言えることは、愛情表現がとにかく下手である。修二にしても彰にしても野ブタにしても、不器用極まりないほど愛情表現が下手である。だからこのドラマには「計算」がない。皆が本音で喋り不器用な自分をさらけ出しているので、無理に盛り上げるシーンを挿入しなくても彼らが思っていることを理解できる気にさせてくれるのだ。
これほど「こいつらはきっと幸せに生きていくんだろうな」と感じさせるドラマも珍しいと思う。それは安っぽい幸せではなくて、苦しい部分も受け入れることを含めての幸せである。思い出に執着することなく、不器用だけど確かな愛情を糧にして歩んでいく三人の姿を見るとこう思わずにはいられないのである。
青春アミーゴ (通常盤)
「野ブタをプロデュース。」主題歌にして、ミリオンセラー!!を記録した大ヒット作。
多分ジャニーズ系の、こういうドラマなどと連動した企画モノのCDでは、今までで一番売れたCDではないでしょうか。
とにかくサビがキャッチーでノリが良い!あのピースサインをカッコ良くクルクルさせるような振り付けが良い!!
二人の絆を感じさせる歌詞が、ドラマともぴったり合っていました。
特にジャニーズファンという訳ではなかったのですが、思わずハマってしまった歌です。
宴会やカラオケにも是非。
野ブタ。をプロデュース Vol.3 [DVD]
野ブタのことが好きだと気付いた彰がクローズアップされる巻です。普段はおちゃらけな彰がマジになる場面は、普通にかっこいいですね。校内放送で野ブタへの想いを語るシーンが印象深いです。
野ブタ。をプロデュース (河出文庫)
まず荒削りな勢いある文体から若者世代の雰囲気を感じさせてくれて、一見軽いノリに、くすりと笑わせてもらいました。でも、やっぱり手放しで笑えるような内容ではありません。
主人公の人格はちょっと大げさかなと思いましたが、きっとデフォルメしているのでしょう。野ブタの素朴な人柄と対照的で、さらに際立って強烈に迫ってきました。
主人公のような「虚と実の間で揺れ動きながら仮面をかぶる生き方」は誰にでも思い当たる節があたるだけにチクチクきます。
そして、騙しおおせていると思っていた主人公も、実はクラスメートたちに調子を合わせてもらっていただけで騙されていたのかも知れません。
クラスメートの誰も、主人公を信じてくれていなかった。
結局の所お互い騙し騙され、役割分担の上で成り立つ薄っぺらでありながらも複雑な人間関係。
高校生のみならず社会に出るほどこういった面が多くありませんか?
心の底では愛情を渇望するのに、そんな自分をしっかりと受け止めきれない主人公はもしかして現代人の代表みたいなものじゃないでしょうか?
自分らしく生きるというのはどうしてこんなに難しいのでしょうねぇ。
ラストはファンタジー色がいっさいなくリアルすぎて、救いがあるのかないのか・・・。
この本、読みやすさとノリで騙されてしまいそうですが、とても切なく悲しいお話だと思いました。
青春アミーゴ (初回限定生産盤)
このシングルは最高ですっ★まだKAT-TUNとしてCDデビューをしていない亀梨くんの歌声や美しい山下くんの歌声をたっぷり聴くことが出来ます♪「絆」や「カラフル」もオススメですが、何といっても人気ドラマ「野ブタ。をプロデュース」の主題歌である「青春アミーゴ」は最高!小さな子供からおじいちゃん・おばあちゃんまで楽しめますっ!