ボクの学校は山と川 (講談社文庫)
矢口氏の子供の頃の思い出や経験が書かれている。
今で言えば超過疎地の貧農地帯での生活がうかがえる。
百日咳による弟の死、山や川での遊びや生活を賭けての体験。
きっと当時はつらい事も沢山あったのだろうけど
読者としては本当に羨ましい部分も沢山ある。
でも、お金と引き換えに大木が切られていったり、
現金収入のための出稼ぎなど、現在の状況を作った
状況も読み取れる。
2002読了
ボクの先生は山と川 (講談社文庫)
ボクの学校は山と川の続編である。前作も良かったが、今回も読んでとてもおもしろい。私は特に、中学校のクラスメートの皆がアルバイトをして、お金がなくて修学旅行に行けないはずだった生徒たちの旅行費用をみんなで稼ぐ話が大好きだ。この話は以前に秋田の地方新聞にも載っていたのだが、それには川の石運びをした後のクラス全員の集合写真が載っており、中学生たちの笑顔がとても印象的だった。