里見八犬伝 [DVD]
昔子供の頃観たとき、すごい感動した記憶がある。
今観ると、セットとか色々ちゃちいのだけれども。
真田広之がカッコイイ。
最近の日本映画は、こういうのもやって欲しいな。
南総里見八犬伝だけじゃない、日本古来の伝奇モノとか。
最近の中途半端なホラー作品なんかするより
断然いいのに。
里見八犬伝 [DVD]
本作品は私が小学校4年の冬休みに母親と弟と3人で、こんこんと雪が降る日に観に行った。今でも23年前の当日のことを鮮明に記憶している。真田広之は今ではまことに稀有な俳優で、運動神経抜群の彼のセンスがいかんなく発揮されている。彼に代わる役者はちょっと思いつかない。薬師丸ひろ子も本作品ではまだ19歳であり、初々しさがにじみ出ている(あえて今の女優でいえば、石原さとみか)。京本さんも24歳(彼の本によると、この作品が彼のいわゆる出世作であったようだ)。10年後にドラマ「高校教師」で真田さんと共演することになるとは・・・。今年の元旦にTBSの開局50周年記念の一環として「里見八犬伝」が放映されたが、スタッフに新鮮さを感じたものの、役者の格が違いすぎる作品のように思われた。夏木マリの妖艶さをどうして菅野美穂で表現しえようか。書きたいことは山ほどあるが、これはやはり千葉真一の作品であるということを強調しておきたい。八犬士のリーダーであり、真田広之の師匠でもある彼の存在感は絶大であったと思う。小学校4年生の私に向かって、母親が「7人死んじゃうのよ」とこっそりと耳元で囁いて、8人の生還を予期していた私の望みを絶ったことが思い返される。今でも懐かしさ溢れる作品である。