平家物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
大河ドラマ「平清盛」のために購入したが、正直いって読みにくい本である。
細かい章ごとに現代語訳、原文、解説が並んでおり、勉強用のテキストのような内容である。
構成がごちゃごちゃしていて、何を読んでいるのかわからなくなってくる。
これを参考書にして原著にトライするのがよいと思う。
平家物語 ベスト
野太い声が、平家物語にぴったり!!
いいですね。とても好きです。
が、値段が高い割りに、趣向が貧困。
背景の音楽や解説、現代語訳など
工夫を凝らすことができるはず。
ま、売れないので仕方ないでしょうかね。
数年前にサライで平家物語を特集しており
それは値段が安くて、さらに充実した
解説でした。朗読はアナウンサーの松平さん。
サライだけにできばえは、もっと良かったですよ。
松平さんの朗読は好みが分かれるでしょうけど。
(私は、そんなに好きではない、母は好きらしい)。
琵琶法師の世界 平家物語
のどかに聞くのもよいのですが、ヘッドホンorイヤホンで聞いてみるのをお勧めします。
琵琶の独特の「サワリ」の震える音がよく聞こえて、背筋がぞくぞくするほどです。
いわゆる「ノイズ」とは全く違います。
静けさの中で音がかすかにふるえる、余韻を残す、それを感じる。
日本の奥にある音だと思います。
平家物語といえば琵琶を想像する方々は少なくないと思いますが、本来は「平家」という音楽芸能のジャンルである、ということはあまり知られていないと思います。平家琵琶で平家を演奏していたので、その後に生まれた薩摩琵琶や筑前琵琶でも平家物語を弾いていますが、やはり平家は一度は平家琵琶で聞きたいもの。しかも、昔から伝えられてきた当道の流れを汲むいわゆる生粋の平家物語です。盲目の検校さんからそのお弟子さんへと口承で伝えられた曲は、平家全200曲の中で、今はこのCDに残る10曲(うち一曲は一部、一曲は復元)だけになっています。しかも、弾いていらっしゃる今井氏にはもう晴眼のお弟子さんしかいないとか…まさに最後の琵琶法師による平家です。800年以上続き、今その姿を失いつつある貴重な日本の音を、ぜひ聞いてみてください。日本の琵琶研究の第一人者の薦田治子先生による解説書はコレ一冊で平家がわかる!とも言うべき一冊で、日本の伝統芸能に係る方々は必読です。時田アリソン先生の英訳も、外国の方に説明するときに便利でしかも正確に伝わると思います。
平家物語 (岩波文庫 全4冊セット)
通しで読みたいと思いつつずっと適書が得られなかったが、本書が発刊された時は本当に嬉しかった。まず第一に読み易さの工夫が素晴しい。見開き右頁に本文、左頁に校注のスタイルで、目や手を煩わせることなく読み進めることができる。校注それ自体も親切で、誰でもスムーズに本文を味わえる。繰り返し登場する用語にも、その都度注が付けられているので、本書を読むに当たり記憶力は不要。原文それ自体も平安文学とは異なり現代の私達にも馴染み易いもので、美しい用語とリズムには、きっと誰しも胸躍る思いがすると思う。内容の味わいについては言わでもがな、私達の生活・心象・行動の基本が源平争乱の時代には既に形作られ、連綿と現代にまで継承されていることを思うと、神韻縹渺たる思いに駆られる'!!''また、誰しも本書の様々なエピソードの幾つかに、きっと我が事として心を添わせることが出来ると思う