てるてるあした
以前から購入を検討していたのですが、文庫が出るまで待とうとしていて二日前にようやく購入しました。
親の夜逃げのために一人で今まで聞いたこともなかった「佐々良」という田舎町にやってきた主人公の照代。初めの彼女は本当にひねくれていて、わがままなどしようもありませんでした。しかし、久代さんやさやさんや佐々良の町に住む周りの人たちに接していくうちに少しずつですが人間的に成長していきます。
読後はどこか穏やかというか心が浄化される感じがしました。個人的には照代の元に時々届く差出人不明のメールが凄く印象的でした。文自体は非常に簡素なものなのですがどこか心にしみてきます。
「てるてるあした きょうはないても あしたはわらう」
わずか22文字ですが何か深さを感じます。さすがですね。
加納さんの作品はこの「てるてるあした」とその姉妹作「ささらさや」しかまだ読んだことがないのですが、すっかり加納さんの文章に魅力されました。今度は少し古い作品ですが「いちばん初めにあった海」を読んでみようと思います。
ちなみにこの二作をアレンジしたドラマ『てるてるあした』も素晴らしかったです。
補足:別に本作「てるてるあした」だけでもすばらしい作品だとは思いますが、より作品を味わうためには「ささらさや」を先に読むことをお勧めします。
ささらさや (幻冬舎文庫)
安心して読める本です。後味の悪い終わり方をする話はないと思います。おおざっぱに言うと、事故で夫に先立たれた妻とその子ども(赤ん坊です)がトラブル?に巻き込まれますが出会った人々や亡き夫の助けを得てそれらを乗り越えていく話です。ミステリーというカテゴリーには収まらない作品です。
雨と夢のあとに DVD-BOX
最初は主演の黒川智花さんが好きだったので見始めました。
しかし、まさかこれほどまでに素晴らしい感動できる作品だったとは・・・。
娘を思う親の気持ち、親を思う娘の気持ち・・・。数々の人たちの優しい気持ちがひしひしと伝わってきます。
トモハルと両親のシーンでは涙がこぼれました。
見終わったあとに自分の周りの人の大切さに考えさせられました。
放送していた時間が11時過ぎだったのであまり知られてないドラマですが、
まさに「隠れた名作」です。素晴らしいです。母にも薦めました、絶賛して泣いていました。
この作品に出会えて良かった。
てるてるあした DVD-BOX
このDVDが面白いこと。なんせ、購入したし、テレビ放送も全てみましたから(笑)
難しいことは書きませんが、やっぱりいいですね〜1話ごとに心があたたまります この話には凄く柔らかな愛が詰まっていて、微笑んだり、涙したりと、大変感情移入させられる作品でした。私としましても是非、多くの方に観ていただきたいドラマです。観た人の心まで優しく成長させてくれる、そんな気までします(笑)
また、原作、ささらさや(さやのドラマ前、現の話)、てるてるあした こちらも大変素敵な小説でした、個人的にはささらさやが好きです 小説苦手な方でも読みやすいと思いますのでおススメです!
てるてるあした (幻冬舎文庫)
夜逃げした女の子が行き着いた先は佐々良町。それまで両親から愛情を感じることが出来なかった少女が、佐々良の人々に出会い成長し温かさに触れる物語です。そして、物語の中に出て来る言葉は、キューンと突き刺さるものがあります。
「てるてるあしたきょうはないてもあしたはわらう」
ずっと心の何処かに覚えておきたい言葉となりました。