ビデオ・コレクション [DVD]
繊細な音楽とは裏腹なちょっぴり粗野な酔っ払いみたいなBadly Drawn Boy ことDamon Gough。
音だけでは伝わらない彼の男っぽさとユーモアを映像を通してビシビシ感じられるPV集です。
実際にメキシコで起こったハプニングをもとにしてつくられたOnce aroun the block は、何回みても笑えるし、ハッピーな気持ちにしてくれる秀作。
TOP画面のテリーギリアムみたいな映像コラージュもおしゃれ。Badly の人間Taxiが笑えるdisillusion。
そのほか、むさくるしい彼がセンスの良い映像にフレームインするとなんともユーモラスで魅力的。
かなり初期の(まだニット帽をかぶっていない頃)のDOVESとのセッション映像(これがまたかっこいい)、なんとも平和そうな自宅でピアノ弾き語り映像など特典も豪華。
最初はそんなに見た目がどうのこうのという人じゃないからDVDはどうかな?と思ったけれど買ってよかったです。
映像センスと彼の音楽、そして人間的魅力あふれるBBDの姿。
彼の音楽に興味を持った人は、ぜひ映像もごらんあれ。
ボーン・イン・ザ・UK
まずはタイトルから溢れ出すザ・ボスことブルース・スプリングスティーンへの愛に感動(笑)
2年ぶりにリリースされたBadly Drawn Boyの新作は様々な日常の風景が切り取られています。
M2.の歌詞の中には
「ヴァージニア・ウェイド(元テニスプレーヤー)」
「鉄の女(サッチャー元首相)」「(ジョン)レノン」
「(シド)ヴィシャス(元セックス・ピストルズ)」
と言ったUKゆかりの人物の名前がたくさん出てくるところからも、この作品たちは一般の街行く人々の目線(会話)でストーリーを展開している事を感じます。
M4.が個人的にお気に入りなんですが、BDB版「大地賛頌」って感じの壮大な歌詞と楽曲です!
これまでのBDBらしいアコースティック感が強い曲も健在ですが、バンドサウンドや面白いサンプリングの効果がとても良いアクセントになっていると思います☆
これはプロデューサーのニックの影響が大きいようです。ニックはUKエレクトロ・ミュージック・ユニット“レモンジェリー”のメンバーで全く畑の違うBDBと絡んだ事で面白い化学反応を起こしたということでしょう!
そういえば、BORN IN THE U.S.A.もボスにしてはビックリするぐらいなポップソングでしたし。
前半のドラマチックな展開と中・後半にかけてのマッタリ感をお楽しみ下さい☆
About A Boy
映画をみてもしこのサウンドトラックが気に入った方は、よろしければ「もとネオアコの言わばヘナチョコポップ通信」というリストマニアをご覧下さい。同じような雰囲気のCDをリストアップしてあります。参考になれば幸いです。