夜会VOL.7「2/2」 [VHS]
私はこの作品を何度か観なければ途中の部分の内容がよく理解できなかった。中島みゆきさんの作品は、一度観て全てが理解できないように作られているのは有名な話であるが、それほど『凝縮方作品』といえると思います。ユーモアあり、視覚的感動あり、聴覚的感動あり。プロの舞台作家でないにもかかわらず、不思議なほど充実した作品です。なんとこの作品は、映画化も予定されています。映画をご覧になって是非とも原作を観てみたいという方、是非どうぞ。
歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007- [Blu-ray]
おすすめできるブルーレイ作品の1つです。駒落ちやちらつきが出ないようにハードやディスプレイをアップグレートしてみるとカラー表示よりモノクロの方が雰囲気がでてその効果を
充分に引き出していている。ファンの映像が映ったがファン層の幅広さを感じました。それとブルーレイは音も飛び抜けていい。グレートの高いオーディオで聞けばわかると思います。
解像度2560*1440位で鑑賞されることを推奨します。できれば2.1チャンネルスピーカー以上
このバージョンのファイトは今までの中で最高でした。
中島みゆきライヴ!Live at Sony Pictures Studios in L.A. [Blu-ray]
NHKhiで放送されたのを録画してよく見ていたが、Bモードではないただのステレオで音が今一。アンプで情報を表示させるとAAC144kbps2ch。
このブルーレイはdts1536kbps5.1ch。1曲目の「この空飛べたら」がはじまるとすごいサラウンドでびっくり。スタジオは中島みゆきを囲んで演奏者が配置されているのだけど、中島みゆきのすぐ近くで楽器に囲まれて聞いている感じ。音がはっきりしていて楽器の細かな音の変化もよく分かる。録画があるからと迷っていたが買ってよかった。
中島みゆき絶対矛盾的自己同一の世界
1975年ヤマハのポップコンで華々しくもグランプリを受賞した「時代」を船出として歌手中島みゆきの旅は始まった。デビュー当時のアルバム(「みんな去ってしまった」)に「死んでも旅をつづける女」(「流浪の詩」)と自らを見定めた彼女の旅はいったいどこへ行こうとしていたのか?その航跡をたどってみると多くの謎があることが分かる。なんといっても最大の謎は70年代末頃から独特な失恋歌の世界を綴ってきた彼女の内的な動機である。著者はそれらの歌のリアリティーには現実の物語が重なっているにちがいないという大胆な仮説を提出している。この仮説が真なるものであるのかどうか意見が分かれるにちがいないが、少なくとも彼女の失恋歌が単なる虚構でないことははっきりとみえてくる。
本書のタイトルにある「絶対矛盾的自己同一」という一見難解そうな用語は元々哲学者西田幾多郎の有名な造語であるが、それは必ずしも奇をてらうためではなく、中島みゆきの世界観を言い表すための適切な表現(概念)であるということが後半部で語られている。たとえば「あした天気になれ」という歌に「雨が好きです 雨が好きです あした天気になれ」というフレーズがあるように、彼女の歌にはなぜか矛盾した表現が満ち満ちている。それは彼女が世界の矛盾をありのままに見つめ受け容れながら、なおかつ世界は矛盾ではなく合一した世界であるという西田哲学の真髄に近い世界観があるからだと解説される。その彼女の世界観が夜会のテーマ曲「二隻の舟」にも隠されているのだと結論部で明かされる。全体的に硬質ではあるが一つのテーマにしたがって論理的に構成された珍しい本格的評論ではないかと思う。
Singles 2000
どの年代の人でも
心に響く。そんなアーティストが
中島みゆきだと思う。コンサートでは
21世紀に起こった事件などについて警鐘を鳴らし
その時代の本質を、歌で伝えてくれる。
いろんな世代が聴いてほしい。