イン・コンサート Vol.1 [DVD]
'90年のドイツはミュンヘンでのライブですから、ゲッツが亡くなる1年前の録画です。肝臓癌に侵され、体調も最悪の状態だったのでしょうが、映像からはそんな印象は感じられません。最晩年にもっとも信頼していたケニーバロンをピアノに据えたカルテットで、ゲッツは快調に “Slow Boat to China"や“Seven Steps to Heaven”を演奏します。最盛期の頃から比べると、多少枯れた印象は受けますが、そこはやはりテナーの巨匠。ゲッツらしいメロディアスなアドリブプレーをじゅうぶん堪能できます。全7曲のうち3曲はシンセサイザーが加わり、ベースもエレキベースにとって代わってフュージョンのゲッツが聴けます。個人的には、アコースティックなユニットで4ビートに乗ったゲッツの方が断然いいと思います。
ゲッツ/ジルベルト
僕はジルベルト,スタンゲッツ好きなのでこのCD購入しました。ジョビンの歌声が邪魔なんですが(^ ^) このCDでJAZZとしてのレベル維持にはスタンゲッツの存在が、とても貢献しています。でも何となく感じるのは、ゲッツのソロが哀しく聞こえる。いろいろな苦しみを抱えて生きて来た人が持つ、心の底から湧き上がる叫びを感じる。ゲッツの最高のソロが録音されてます。7曲目に!!
特に7曲目のソロは、聞いている者に哀しみが伝わって来る。私の心も動揺してしまいます。本当にアートペッパーの渾身の哀しいソロ…絶品です。録音時間は短いですが、音質はイイですよ。ゲッツのソロに心揺さぶられて下さい(^ ^) ゲッツの最高のソロに、五つ星です
アット・ストーリーヴィル1&2
スタン・ゲッツのテナーは、このアルバムの中で何度も満天の星空を描き、
何度も夢の中をふわりと歩かせてくれた。
ジャンピング・ウィズ・シンフォニー・シッドにしびれてしまい、
何度も繰り返し聞いてしまった。それくらいの価値は十分あります。
モントルー・ジャズ・フェスティバル1972 [DVD]
みなさん若い。チックが31歳、トニーが27歳、スタンリーは21歳。そしてスタン・ゲッツは円熟の45歳。チックのオリジナル曲で終盤盛り上がっても余裕でしきっている。
画質は72年の撮影であることを考慮すると、かなり良好。音も最初スタンリーのアンプの調子が悪い瞬間があるが、総じて各楽器の音がきれいに拾えており、5.1chサラウンドを十分楽しめる。
他のレビュアーが書かれているように、トニーの演奏が印象的。スタンリーのアップライト・ベースでの確かなテクニックも聴き応えあり。チックはM3だけアコースティック・ピアノで他の曲はエレピ。チックとスタンリーが揃うとほとんどRTFだが、スタン・ゲッツをたてる所はたてて、調和のとれた熱演が繰り広げられる。
簡素なステージ、出演者の衣装等、70年代初期の気配が濃厚に立ち込めており、感慨深く視聴することができました。
イン・コンサート Vol.2 [DVD]
これは1990年のミュンヘン.クラビエソマーに出演した際、同地のフィルハーモニック.ホールで収録されたものです この作品は非常に良いです 特にこのときゲッツが癌と戦っていたとは思えない素晴らしいプレーを聞かせてくれます またピアノのケニー.バロンも最高です しかも今回はエレクトリックベースやシンセサイザーも使っていますがそれが邪魔にならない、いい感じになっています 最後にお勧めなんですが、全部良いんですが特に5曲目の恋とは何でしょうが良いです テンリンキャリントンのドラム その表情 そのリズム 良いですよ とにかくジャズファン必見です