ホルスト:組曲「惑星」
スペクタルな絵巻物のような作品には、やはり、カラヤン指揮・ベルリンフィル演奏の組合せは無敵といえるでしょう。
楽曲の、激しいところは激しく、美しい所は美しく、見事に、再現されており、全編、ワクワクしながら聞くことができます。
惑星も、様々な組合せを聞き比べる楽しみがありますが、最初にチョイスするのには、もってこいの1枚ではないでしょうか。
宇宙戦艦ヤマト2199 (2) [DVD]
1巻がとてもよかったので迷わず購入。さっそく観てみました。
前作でも感じていましたが、とにかくメカの芸が細かい!!
例えば、戦闘機が格納庫内では折りたたまれた部分が、発艦時には自動で
展開するシーン、着艦するときの微妙な逆噴射とかの微調整シーン、
戦車の走行時の砲身の動きや、なんといっても船(船といっても宇宙船
ですが・・・)がかっこよく見える主砲の動きなどは軍艦好きの自分に
とってはたまりませんでした!
で、おまけの特典をみているとどうやらメカニックデザインはそういった
メカの動きを知りつくしたかたにお任せしたとのこと。納得でした。
これだけだとただのメカ好きの意見にしかならなそうなのでいろいろと
書いておきますが、とにかくメカだけでなく、もう全体が「旧作を尊重
しつつ今風にアレンジしている」というのが言われなくてもわかるくらい
伝わってきます。
偉大な作品のリメイクというと「旧作とここが違って許せない!」などの
意見をよく聞きますが、絵だけよくして昔と同じなもん作っておもしろい
でしょうか??時代に合わせてどんなものでも変わっていくのはしかたの
ないことだと思います。
5歳のこどももいっしょに観てますが、ところどころ難しい単語はでてくる
ものの、ストーリーがわかりやすいこともあってとても楽しんでます!
親子で楽しめる作品なのでこれからも楽しみにしていきたいと思ってます。
ただ、エンディング曲は1巻のほうがだいぶよかったかな・・・
ホルスト:惑星
小澤さんらしい躍動感あふれる演奏です。徐々にクレッシェンドしてくる「火星」の緊張感、それに続く「金星」のおだやかさ、「水星」のコケティッシュ、そして「木星」のダイナミズムへと進行していくのが非常に快く感じます。オーケストレーションもボストンso.の力が見事に発揮されていて、弦・金管楽器とも一糸乱れぬ演奏を展開していますし、海王星もコーラスはとてもきれいです。
それだけ良ければ十分満足だろうと思われそうですが、実は少しだけ注文をつけたくなる箇所もあります。それは木星の後半部で、なんとなく音の広がり感が乏しくなるというか。スケールが小さくなるというか、そんなところが若干物足りないと思うのです。よく言えば抑制の効いた演奏ということになるのですが、できれば、かつてメータが演奏したように、多少テンポを落としても更なるスケールを感じさせる盛り上がりが欲しかったようにも思います。
そういえば、昔、増田貴光氏(!)が解説していた頃(‘71前後)の土曜映画劇場のエンディングテーマが「木星」の後半部でした。ここにくれば、私はどうしても(平原綾香ではなく)このシーンを思い出してしまいます。やっぱりトシですね・・・。
(文句は言いましたが、★5つの価値は十分にあります。)