オッス!トン子ちゃん (扶桑社文庫)
というタイトルは大げさかも知れませんが、ともかく惹き込まれます。
トン子ちゃんは、どこにでもいるおデブな女の子。
恋愛もし、嫉妬もし、なぜかモテたり、それをうざったく思ったり。
彼女は岡本太郎に傾倒していきますが、彼こそが、そういう生の現実そのものと向き合い、強烈に肯定した人物です。
大げさに言うと、トン子ちゃんを通じて、日常的な生そのものが赤裸々な形で描かれているのです。
トン子ちゃんの観察眼も、目を見張るものがあります。
ただ、思うに、彼女が看取する様々なネガティブな要素は、彼女の中にもあるのです。
だから彼女はそれに気付くし、憎む。
そもそも、そういう要素と向き合わずして、我々の生という営みは成り立ちえないのです。
岡本太郎と交差しながら、そういうことに気付かせてくれる、隠れた名著といえるのではないでしょうか。
<蛇足>
続巻が発売されているようです。
オッス!トン子ちゃん [3巻セット]
ばら売りもされています。
オッス!トン子ちゃん 1*扶桑社文庫版と同内容
オッス!トン子ちゃん 2
オッス!トン子ちゃん 3
そちらも購入しました。
ただし、個人的には、扶桑社文庫版で読んだとき程の迫力を感じませんでした。
理由は、版形の違いにより、図柄の密度が散漫になってしまったことによると思われます。
カプセル コップのフチに舞い降りた天使 コップのフチ子 シークレット1種入り全7種セット
小さいが割りと細かいところまで造り込んであり、肌も厚ぼったい塗装ではなく、成型色かつツヤ消し処理。おとなしそうな表情でパンツ丸見えの派手なアクション。絡ませる物によって遊び方は無限大。シクレは赤のビキニ。
逆光の頃 新装版
タナカカツキ作品として初めて読みましたが、類のない傑作だと思います。
あっさりとした絵柄とストーリーで、拍子抜けするかもしれませんが、
よく見ると、漫画の中ではめったに使われていない背景描写や表現方法が随所に持ち込まれていて、
とても意欲的で革新的な作品だと思います。
個性的すぎない普通の主人公たちに、だれもが感情移入しながら読み進められます。
京都という舞台も、大げさすぎず、画面のなかに取り込まれています。
それに、表紙のシーンは漫画史に残る名シーンと言ってもいいのでは!
1枚のイラストレーションのような絵柄は林静一を思わせますが、内容はもっと軽やかで楽しめます。
これを若いときに描いたなんて信じられないくらいで、今ギャグ漫画家になっていると知って驚きました。
でも、名処女作だと思います。おすすめです。
virtual drug ALTOVISION [Blu-ray]
さすがブルーレイ!これはスゴイ!美しい!!ハマる!!!
昔のドラッグビデオも当時はなかなかショッキングだったけれど、ここまで繊細なCG画像を表現できると、もうこれはまた別次元の世界としか言いようが無いですね。自然映像も良いけれど、自然映像は本物には絶対に勝てないので、映像としては、こうした人間の想像力の中で表現される非現実的な創造物も良いですね。また、観る前は馬鹿にしてましたが、部屋を真っ暗にして付属の『プリズムメガネ』をかけて観ると、確かに3D効果が出て面白い!メガネは、2つ付いているので、友人やパートナーと「すごい、すごい!」といって感動を共有できます!
万華鏡の中に繊細な描写のイラストを入れてグルグル回し覗いているような映像を始め、とても色のキレイな摩訶不思議な映像のオンパレード。まさに“現代版万華鏡”って感じかな!?音も4.0chでちゃんとしてます。また、好きな音楽と合わせても何でも合っちゃうのも不思議です!個人的にはJAZZが最高に合うと思います!映像の深みが見えて来ますよ!