Panty&Stocking with Garterbelt パンティ&ストッキング PMフィギュア 全2種セット
去年くらいに出来が良いと話題になった初音ミクを出したSEGAのプレミアムフィギュアシリーズの商品です。
プライズの質を一気に引き上げたブランドだけに今回のパンストもそれなりの品質は保っている。
実際に買って見て良かった所は・・・
大きい・・・1/8スケール。標準的な美少女フィギュアサイズです。小ささを感じさせず置く場所もそれ程取らないので飾りやすい。
台座・・・・あらかじめ足が台座にネジ止め固定。箱から出してすぐ飾れます。
全体・・・・堂々としたモデル立ち。ビシッと決まっていて見栄えが良い。
パンティの顔・アニメの特徴を良く捉えたニヤリ顔。パンティはどの角度から見ても破綻はない。アイプリも綺麗でズレもない。ブルーのアイシャドーが効いて目元涼やか。
ストッキングの顔・お澄まし顔、相手を見下すような視線。若干、顎が丸いので角度によっておデブに見える・・らしいと言えばらしいのですが。
髪・・・パンティにはイエローの下地にオレンジのグラデ。ストッキングのブルー部分はパール塗装。塗りむらや修正も無く綺麗な仕上がりです。
スカート・・フリル部分は三重に分割。手抜き感は無い。あと、短めのスカートですが意外とガードが固いです。
気になった所は・・・
もみあげが無い。アニメでは短く刈り込んでいるが全く無い訳ではなかったので・・塗って欲しかった。
ストッキングの顔が角度限定っぽい。顎を引いたポーズなので顎から喉のラインにシャープさが足りていない。
首と頭を別パーツにしていれば解決していたと思うが・・この辺がプライズの限界でしょうか?
貧乏サヴァラン (ちくま文庫)
読んで、KEY WORDSを何点か。
庶民、明朗、贅沢。
2つ目までは茉莉兵衛が嫌悪するもの。そして3つ目が舌なめずりするものである。
突出した特別な人格の傍に居ることは、自らの変容も容易に引き起こされてしまう。森林太郎という傑出した才能に生まれたときから接すると、そしてその耽溺たる偏愛を心で感じて育つと、こうなるのは当たり前だ、という当たり前さその通りの人が森茉莉というひとだ。
すこし痛々しい感じもするが、本人は一方幸せだと感じていることも確信できる。ただ2度の離婚を経ており、やはり森レベルの人格が伴侶でないと、普通の主婦になることは出来なかったようだ。茉莉兵衛は書く、普通の女が理想の男性と出会うのは何億か分の一である、と。つまり殆ど不可能である、というのが茉莉兵衛の哀しい認識なのである。彼女は生まれたときからそのような男性に父と娘として出会った人なのである。
永井荷風、と印象がずいぶん重なる。一人で都会で生活感のある都会人、孤独で偏屈で、という部分が殆ど同じだと認識している。ただ性別が違うだけ。ただ、可能であれば両人と友達になりたい、と思うのは何故だろうか。彼らがある意味やむなくなした生活スタイルが、真の意味で自立しており、そして痛々しいからだろう。しかし痛々しいと感じる心にはなにかいやな優越感、しかしそれはすごく脆い、というものが潜んでいるのであろうたぶん。その部分も含めて、近しくお話したい。そんな思いで彼らの本に接するのは、
驚くほど芳醇な時間だったりする
恋人たちの森 (新潮文庫)
森茉莉自身の美に対する感性に、とにかく感心してしまいます。
そして、なんといっても魅力的なのは登場人物です。
知らない間に恋人以外の危険な男に魅かれる少年、愛しい人を他人に獲られてしまう前に自ら命を絶つ男、などなど・・・。
独特な雰囲気を是非味わってください。