北北西に進路を取れ【字幕ワイド版】 [VHS]
もし誰かに面白い映画を教えてくれと何の脈絡もなく聞かれたらこの映画を薦めることでしょう。
人間の欲望のツボを見事にここまで抑えた映画はそうざらになくて、恋愛、サスペンス、トラックと飛行機の激突アクションシーン、モニュメントでの崖での対決、それにこのシーンには二重のプロットがあり、列車でのサスペンス。
他のサスペンス、ミステリー映画を1000本合わせてもやはりこの1本にはかないません。
極楽という表現の最もあてはまる映画の極致!
北北西に進路を取れ(ノートリミング版・ビスタサイズ) [VHS]
オープニングからクライマックスまで、とにかく見せ場の連続で、最後まで飽きさせない。
中でも、トウモロコシ畑のシーンは、映画史に残る名場面。
北北西に進路を取れ 特別版 [DVD]
ヒチコックがどこかで「ケーリーグラントは喜劇に向いており、ジェームズスチュアートはシリアスな映画に向いている」と言っていたが 正しく その通りである。 ケーリーグラント出演のヒチコック映画の最高傑作である本作を見ると ヒチコックの言う事がいかんなく発揮されている。
とにかく終始笑える。「巻きこまれ方映画の代表作」ということらしいが 主人公が何をやっても悪いほうに巻き込まれていく姿は抱腹絶倒。その間のケーリーの神妙ですました顔はミスタービーンも真っ青である。どう見てもケーリーは 英国紳士然とした美男子であり これを喜劇に起用したヒチコックの「慧眼」たるや恐るべしと思わざるを得ない。
それにしても この映画を見て爆笑している我々も よく考えてみると 「巻き込まれ方人生」をおくっているような気もしないでもない。笑っている場合でもないのかもしれない。
北北西に進路を取れ [Blu-ray]
ケイリー・クラント主演、ヒッチコック監督の大ヒットサスペンス。50年前の作品とは思えないほど高画質。また、音声もDolby TrueHD 5.1 (ジャケット表記、及びHP表記は誤り)で、飛行機、列車のシーンなどサラウンド感も適度にある。
特典は、メイキングはもちろん、ケイリー・グラント:名優の肖像まで入っており、とても充実。
北北西に進路を取れ 50TH ANNIVERSARY EDITION (2010/7/14)
Version: Japan (Warner/MGM)
VC-1 BD-50
Sound: DD 5.1 (English), DD 1.0 (Japanese), Dolby TrueHD 5.1 (English)
Subtilte: English, Japanese
Special Features: 脚本家アーネスト・レーマンによる音声解説/ミュージック・トラック/ケイリー・グラント:名優の肖像/ヒッチコック・スタイル/メイキング/不朽のラブ・サスペンス/スチール・コレクション/予告編集
[WBA-Y26438]
北北西に進路を取れ 特別版 [DVD]
昔からヒッチコックをこよなく愛して全作品を何度も何度も繰り返し鑑賞しているが、その中でもベスト3に入る傑作じゃないですかね。
カッコいいようなカッコ悪いような主人公をケイリーグラントが演じているのがいいですね。お相手のエバ・マリー・セイントが謎めいたお色気で登場するタイミングも最高。
映画が始まった途端に、リズミカル、コミカルそしてミステリアスに観る者をぐいぐいとストーリーに引き込んでいきます。脇役はこの頃の作品のベテラン常連で固められていて超豪華なせいか、設定的に無理のある部分(主人公とその母親が親子に見えない等)や現実離れした部分(諜報組織の面々や国連本部等々)なんかも、気になるどころか却って魅力の一つに思えてしまう。ラブロマンスありサスペンスあり、コメディあり、ロードムービー的な味わいも兼ね備えている信じられない作品といえる。見る度に違った魅力が発見でき、全然飽きませんね。ここまで速いテンポでストーリーが進んでいながらドタバタに全然なっていないところ、さすが巨匠ヒッチコックです。CGなど無い時代、特撮だとは分かってしまうけれど、CGを安易に乱用した嫌味なまでにリアルで鮮明な最近の映画に辟易している眼には、新鮮で味わいのある極上のシーンの連続ですね。ストーリー、結末が分かってしまっても、何度も観たくなってしまう、というか味わいたくなってしまうのがヒッチコック作品の素晴らしいところ。この作品はこれまでずっとVHSで楽しんでいたけど、やっぱりこれからも観続けることになるのでDVDを購入しました。(この作品と同じように味わえる「裏窓」もおススメです)