Libertad
待望のセカンドは「オレ達の音楽ってのは、これだぜ!」って感じの曲が満載だ。
長いロードで培われたメンバー間の絆と音楽上のコンビネーションが本作を生み出した最も大きな原因だろうが、
プロデューサーのブレンダンの影響も大きいと思う。
個々の楽器の音像を大きくし、かつハッキリした輪郭を持たせた。リフを刻むG類の表情は格段に豊かになり、
Ds、Bを全ての曲でかなり前面に出すことで、もともと抜群のセンスのリズム隊が見事に空間を覆い、アルバム全編にライブ感があふれている。
また、ブレンダンへ大きな信頼を置くスコットのVoも変わった。声(メロもコーラスも)がとても自然に演奏と交わり、
バンドが一体化した印象を強く与える。それに朗々と歌うスコットを聞いたのは、本当に久しぶりだ。
4は本国での第一弾シングル、理屈抜きでカッコいい。この曲以外にも、2、7、9などは複雑な楽曲構成とスピードの緩急にも関わらず、
ノリが全く削がれないとことがこのバンドの実力を示している。
5、10は意外性と完成度の点で良い。1のスピード感、ハードバラードの佳曲13も良いし・・・。
まあ、とにかく皆で練りに練ったであろう曲ばかり。
いいよ、ほんとに良い。彼らがVRの音楽をようやく見つけたことが、僕にはとてもうれしい。
RE-EVOLUTION TOUR'07と銘打ったVRの本格的米国ツアーは、5月5日のSFからスタートし、6月にはEUROPEAN TOUR、
8月からは再び北米ツアーで、彼らの大好きな長い長いロードに入る。なんと新生アリス・イン・チェインズがサポートだ。
(・・・なんとまあ、ゼイタクな・・・)
・・・日本に来ないかなあ・・・!
コントラバンド
ガンズは”好きだった”、ストテンは”好きだったのにいなくなってしまった”僕にとっては、
このアルバムはスコットの声が聞きたくて買ったというのが正直なところ。
そんな気分で聞くと、バンドとしてはるかに大物だったガンズの音に、
スコットがひとりで抵抗をしているようで、イマイチ入り込めませんでした。
でも、何回か聞いての結論は、”歌メロはスコットらしい作品ばかり”。
他のレビュー(ほとんどが今もガンズファンでしょう)が厳しくなるのも頷けますが、
演奏はガンズ色が濃く、歌はスコット風が多いものの、
新しいバンドの音楽であるという意見には僕も賛成です。
あえて言えば、STPを強く連想させるのは3曲。4(サビのハモリはスコットならでは)、
7(かなりSTP)、10(モロSTP5枚目、ただGソロはやはりスラッシュ)でしょうか。
14は別格でしょう、Zepp東京でも大盛り上がりだったし。
来日以降もツアーを続け、アメリカでさらに大きなハコで演っているそうですから、
再来日が待たれます。(スコットとダフの息のあったコーラス、また聞きたい!)
2枚目を作るのがかなり大変そうな、最高のロックアルバムです。
蛇足ですが、昨年買った時のアルバムの背景色は黒でしたが、いつ白くなったのでしょう?
(・・黒の方が、”らしさ”があると思うのだが・・)
レット・イット・ロール~ライブ・イン・ジャーマニー [DVD]
全体的にはなかなか良かった。
ボーカルのウェイランドは、アクセルやマイルズ・ケネディに比べると物足りないけど、
スラッシュに加え、ダフやマットの演奏は素晴らしい。
Velvet Revolverのファンなら買って後悔はしないと思う。
Live in Houston/Rockpalast 2008 (Blu-Ray)
てっきりブルーレイ版は発売されてないものかと思ってたのですが
ひっそりと発売されてました。
こちらはLive at RockpalastとLive in Houstonのライブ映像がブルーレイ一枚
に入っています、画質もDVDに比べると格段に良いし値段も安いのでブルーレイ再生環境
があるならブルーレイ版をお勧めします。