トモちゃんはすごいブス(1) (アクションコミックス)
「大阪ハムレット」の森下裕美先生による大阪漫画です。
生きる気力のない主人公チコが謎のブス・トモちゃんとの出会いで
少しづつ生きる楽しさを見つけてゆく物語ですね。
やる気がない主人公で漫画を成立させてしまうことは本当に難しいことだと思うのですが
ちゃんと面白いのが凄いです。
これは2巻も買わなくちゃ。
トモちゃんはすごいブス(3) (アクションコミックス)
僕が森下裕美を読み始めたのは「大阪ハムレット」からだからずいぶんと遅いのだが、この「トモちゃんはすごいブス」はこれまでにない迫力の作品。「大阪ハムレット」や「夜、海へ還るバス」は日常生活の中でふと垣間見える人間の心の闇のようなものを描いていたが、「トモちゃん〜」はその闇をチラ見するだけではなく、その闇をじっと見据えようとする。そしてじっと目をこらしたまま、その闇の奥へと少しずつ足を踏み入れて行くのだ。今回の4巻では、チコの恋人アントニオとその兄アンソニーの抱えた心の闇が描かれる。