幸福論 (岩波文庫)
ラッセルの幸福論は、あくまで理性による精神分析という手法が主でした。
すなわち、心をそれ自体として扱い、そして不安と幸福のための心の働かせ方を論じたのです。
一方でアランの幸福論というのは、身体と心の繋がり及び、礼儀というものを重視しています。
つまりアランは心を身体との連携において考えていたのですね。
これは二者を分ける重要な方向性の違いですので、参考にしていただけると幸いです。
本書の構成はプロポと言う3ページ一区切りの独特な文章が多数集まって構成されてます。
語彙は簡単で一見読みやすそうですが、論理の展開が不明瞭で苦労しましたね。
詩的とでもいいましょうか。「この世で最も美しい本」と語る方もいらっしゃいますし。
ただ、僕としてはラッセルのほうが実用的で好ましく思われました。結局は読む人の好みだと思います。
ボストン・セルティックス / 2007-2008 NBA CHAMPIONS 特別版 [DVD]
東地区最下位という屈辱にまみれた06-07シーズン。
そこからドラフト当日にレイ・アレンが、そしてその約1ヵ月後にケビン・ガーネットが相次いで移籍し、生え抜きのポール・ピアースとともにビッグ3を形成。
スーパースター達がエゴを捨て、フォアザチームの精神のもと強固なディフェンスを武器にわずか1年で優勝を成し遂げたボストン・セルティックスの07-08シーズンをこのDVDで振り返ってはいかがでしょうか?
ザ・ダムネイション・ゲーム
ロッド・タイラー(Vo)が脱退し、新たにラッセル・アレンを
迎えたSymphony Xのセカンドアルバム!
前作以上にバンドにフィットしたボーカルが、
ただでさえ圧倒的なクオリティをより引き立たせている!
技術・サウンドとも素晴らしい1枚!
Little Waltz
注目のジャズ・シンガー、megの4枚目のアルバム。ニューヨーク録音盤、現地のトップ・ミュージシャンが多数参加していますが、目玉は何と言ってもジャズ・ベースの巨人、ロン・カーターの全面的バックアップ。本作では、プロデュースからアレンジ、ブッキングまで手がけ、megの個性を最良の形で引き出しています。邦人女性ジャズ・シンガーのアルバムで、「Diamonds Are A Girl’s Best Friend」を聴くのは随分と久し振り。軽快さと若い女性らしい、しなやかな歌心が感じられる好唱ぶりを示しています。アルバム・タイトル曲「Little Waltz」は、ロン・カーターのオリジナル・ナンバーで、元来インスト曲。歌うには非常に難しいナンバーとして知られていますが、ここではそのような定評を一掃するかのような優れた歌唱を披露しています。夕暮れどきそのものと言った、しっとりとしたヴァースから始まる「Stardust」と、じんわりと切なさの染み込んでくる「I Will Wait For You」が特に気に入っています。
ママが泣いた日 [DVD]
「ママが泣いた日」という邦題を聞いて、皆さんはどういったDramaを連想されるでしょう。
ママとは当然、ジョアン・アレンが演じている夫に家出された?4人娘を抱えて孤軍奮闘する母親の事を指しています。
しかしママが泣いたSceneは果たしてあったかなと、数日経ってしまうと思い出せないくらいですから、この邦題は的外れもいいところです。
又、DVDの特典映像として収録されている日本公開時の予告編も更に戸惑いを引き起こします。
思わせぶったこの作品の本質とかけ離れたNarrationを行なうので、予告編を観た人は勘違いをするでしょう。
まぁ、愚痴はこの辺で置いといて。
作品そのものは、ありきたりの男と女の恋愛模様に4人娘と母親との家族愛を絡めた毒にも薬にもならないHome Dramaです。
物語のScaleもこじんまりとしていて、嘗ての大Star、ケヴィン・コスナーが出演するほどの代物ではありません。
よほどGuaranteeが良かったのか、それとも生活が苦しかったのか、定かではありませんが、
この作品への出演が彼の役者としてのCareerに良い結果を齎すとは決して思えませんね。
ジョアン・アレンは嫌な中年女の役どころを流石の演技力で堅実に演じています。
『こんな女が妻だったら、家出もしたくなるわな』という感情が観ていて、湧いてくるんですから、素晴らしいと言わざるを得ないでしょう。
娘が自宅で中年親父とBed Inしているのを発見してしまうSceneでの青筋はHorror映画並みの凄さです。
娘達も皆好演なんですが、4人が4人とも容姿が全く似ていないのは、どうしたものかと思います。
無駄なEpisodeで尺が長くなってしまっているのも難点。
例えば、ケリー・ラッセル演ずる次女が(こんな老けた高校生はいないよ。他に役者はいなかったのか?)
病気になり入院してしまうEpisode(かなり重病だったようだが、退院後はではケロッとしている)や
ケヴィンとジョアンが初めて肉体関係を持つため、お互いの家へ行くのに車で鉢合わせになって大渋滞を引き起こすEpisodeは無駄。
夫の家出の顛末が実は...というオチだけが、ちょっと衝撃的でしたが。