俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け
あがた森魚60才を越えて堂々の代表作だ! 1曲目からグイグイ惹き込まれていく…川口の空にスプートニク瞬き荒川にパナマ運河を視る「キューポラ・ノワール」,幽玄でどこか幻想的な「渓谷鉄道」… いつになくバラエティに富んだ曲調 研ぎ澄まされた歌詞 何よりもヴォーカルが明快で力強い 中身はあがた森魚的世界そのものだけれど いまだに成熟しつつ進化してることに恐ろしささえ感じる あがた森魚 デビュー40年にして絶好調! それにしてもあがた森魚ってすごく美しい曲を書く人だ(;O;),
NIKKATSU COLLECTION 十階のモスキート [DVD]
裕也さんの電話応対は取り入れていきたい。
横山やすし、ビートたけしの競艇場での美しい身振りや、
風祭ゆき、中村れい子の勃起必至レイプシーンに加え、
ただのアーパー娘である小泉今日子の本性なども見れます。
CHALLENGE!(紙ジャケット仕様)
日本の音楽史に異彩を放つ作品です。伝説のアルバムと呼んでもよいでしょうか。内田裕也さんのプロデューサーとしての天分が発揮されています。何と言っても、麻生レミのヴォーカルが聞きものです。ジャニス・ジョップリンかグレース・スリックを髣髴させます。これほどロック・フィーリング溢れる人はそういないと思います。発売が1969年ですから、それを考えると、よくぞ、ここまでのサウンドを創りあげたと感激です。日本のロック・シーンはグループ・サウンズに進んでいって、アメリカやイギリスのようなムーブメントとまではいかなかったのですが、そういう中で、一途にロックを追い求めた内田裕也さんの思いが伝わってきます。アルバムを出させる代わりに録音をしたというシングル曲がボーナス・トラックが入っているのがユニークです。このアルバムで追い求めているロックと余りに距離のある曲です。これが当時の日本の音楽事情を示していると思います。
餌食 [VHS]
アメリカで挫折したミュージシャン。アメリカで出会ったレゲエバンド「ソルティー・ドッグ(マトゥンビ)」に衝撃を受けた彼は、彼らを売り出すべく日本へ帰ってくる。しかし、久々に帰った彼は仲間達、そして日本そのものが大きく変わっていることに愕然とする。ミュージシャン仲間は金儲けにしか興味がない。昔愛した女はヘロインで死んだ。兄貴と慕ってくれた男も殺された。金と欲にしか興味がなくなった国。
レゲエがいつまでも鳴り響く。踏み続けられた人間は抵抗してもしなくてもずっと踏み続けられるままのだ。彼がとった行動とは……
若松孝二監督、1979年の作品です。東京の風景はやけに人を煽りますね。その中で完全な異物として佇む内田裕也さんはかっこいいです。映画の中で描かれることは今も決して変わっていません。見返すとそのことを思い出させてくれる作品です。
JOHNNY TOO BAD内田裕也
手に取って、まず本の作りに驚く。
二つのペーパーバックが、背面でのりによってくっついていて、
買ってからカバーを取り外して二つの本に分ける体裁になっている。
カバー写真はハドソン川を泳ぐ内田裕也のカッコイイ姿だ。
カバー裏には同じ写真が文字載せなしで刷られていて、ピンナップにもなる。
二つの本のうち小説『ゲットー・ミュージック』は、
五年ぶりというのにふさわしい気合いの入りまくった長篇。
内田裕也の評伝ではなく、音楽論でもなく、日本語によるロック
としか言いようがない奇妙な小説。
行間からさまざまな音楽が聞こえる。
読むと音楽が聴きたくなってくる。
もう一冊の対談集『内田裕也のロックン・トーク』は、ゲストがすごい。
野村秋介、カール・ルイス、野坂昭如、中上健次、小林楠扶、赤尾敏、スパイク・リー、
岡本太郎、新井将敬、山田詠美、戸塚宏……といった危険な面々。故人も多い。
1986年という時代の空気がよみがえってくるようだ。
どんなゲストに対しても姿勢が変わらない内田裕也の真っ直ぐさが印象的。
分厚く、凝った作りのため値段は張るが、内田裕也ファンはもちろん
音楽が好きな人は必読!