Doll master 1―彷徨の六花 (CR COMICS DX)
ボンボン読者にはこのごちゃごちゃした描き込みの多い画面が懐かしいことでしょう。
メダロッターりんたろうのころと変わらない、プニ感のあるキャラとかっちょいいメカがわさわさ出てきます。
しかもメダロットみたいなちっちゃいロボまで登場して、ボンボン読者だった私はもうイチコロでした。
藤岡建機さんの絵が好き、メダロットが好き、そういう人は是非買いましょう。
藤岡建機作品集 DOLLMASTER -蒼穹の翼- (ビームコミックス)
もはや十年近く前の、未完のマンガですが、待ってる人はずっと待ってた!ドールマスターの単行本化です。
最近はガンダム系のお仕事でジワジワ知名度を上げてきた藤岡建機氏の作品と言うことで、「押さえておく」のもいいですが、
特徴的な、コロコロしたメカやキャラが画面いっぱい動き回る様はなかなか爽快。
ストーリーも複線を張りつつ、少年漫画調の明快なもの。
ややマンガとしては未整理な構成だったりもしますが(そこで星を下げてます)、ラフ設定等も付属してあり、メカの形状把握や、キャラたちの今後を想像する手がかりにするといいでしょう。
マジキューさん、余談ですが同じく藤岡建機氏がデザイン全般を担当したメダロット・ナビのムックもフォローしていただけませんかね!?
DOLLMASTER ボー太とPAL(上) (CR COMICS DX)
今作が初DOLLMASTERとなりますが、なんというか全体的にわかりづらい印象ですね。
巻末に解説があるので読み進めていくとなんとなくはわかるのですが、これで「前作未見でも理解できる」というのはちょっと…。
特にOVCD党や月兎戦争のくだりは解説がほとんどなされないので、巻末の解説なしでは脳内にハテナマークが浮かんでしまうでしょう。
また、劇中で時間軸が何度か移り変わるのがそれに拍車をかけています。これも読み進めていけばなんとなく分かりますが、最初の戦闘シーンは時間軸的には一番ラストになる…と思われます。
イラストはかなりステキです。キャラデザはスタイリッシュと言うよりはぷにっとした柔らかめの感じですね。
そしてハイセンスなロボデザイン!AOZやメダロットnaviでお馴染みの独特かつかっこいいデザインは本作でも健在です。
特に機士や、本作の看板機体である「セイブ・ザ・クイーン」のデザインは圧巻。スラリと伸びた華奢な手足やスカートアーマーは、まるでプリンセスのよう。
また日常パートは見ていて楽しいです。PALがかわいらしい!
本作の時点ではシリアス分はボー太の生い立ち部分ぐらいにしかないので、そのあたりは今後に期待ということでしょうか。
藤岡建機ファンであれば買っておきたい一冊ですが、藤岡建機を知らないファンに勧められるかというと微妙な所ではあります。
メカとやや中世的な世界観が同居する作品なので、「ファイブスター物語」などを楽しめるならハマれるかもしれません。