ガンダーラ [DVD]
異世界の描写は緊張感が全くなく、ゆったりした雰囲気で、とても引き込まれます。
「ファンタスティック・プラネット」のほうもそうなんですが、ハッピーエンドのはずなのに「未来が閉じられている」ような、閉塞感がある重苦しさを感じてしまいました。
ストーリーは娯楽作品と思って観たら拍子抜けしますが、アート作品なのでしょうがないのかも。
作画的には昔のアメリカのカトゥーン(シャザーンとか・・・)のレベルで、「ファンタスティック・プラネット」の方が斬新だった気がします。
ゴダイゴ・グレイト・ベスト1 ~日本語バージョン~
このベスト、英語盤も出ていますが、やはり「ガンダーラ」は日本語の方がしっくりきます(もちろん英語盤を否定する訳ではないですのですが…)。あの日本語での素朴な歌い方がインパクト強いですからね。他に「銀河鉄道〜」も、一般的には日本語の方が馴染み深いかも。ただ、この曲は英語版もカッコ良過ぎるのでどちらを聴いても損はないはず。まっすぐに伸びるような(まさに銀河系に向かうような)あのダブルヴォーカル&エコーが気持ちいい!なにはさておき、英語盤ももちろんですけど、この日本語ベストもタケのVoはうま過ぎるので(もちろんバックも)必聴盤ですょ☆ぜひ、聴いてみてくださいね!
西遊記
ゴダイゴの斬新なBGMを背負って、堺正章(若い人わかりますか~?「ちゅらさん」のてーげーなお父さん役の方ですよ!)主演の「西遊記」が始まったのは私が小学生の頃です。30年前ですから私の年齢も推して知るべし(笑)ですね。大ヒットしたガンダーラが大好きで、毎週かかざす見ておりました。今は亡き夏目雅子の三蔵法師の美しかったこと、脇役に岸田シロー、西田敏行と今考えればなんと贅沢で楽しい番組だったでしょう。中国の話に英語の歌という奇抜な組み合わせに魅了され小学生のチビの私は、このレコードを買い、一生懸命英語の辞書をひき、わけわからないままガンダーラを口ずさんでいました。
おっと、CDのレビューでしたね。ゴダイゴの最近のCDにも「モンキー・マジック」「ガンダーラ」「セレブレイション」は出ています。じゃあ、何故今更?全体をカバーしている最盛期のゴダイゴの若さと新鮮さが溢れているのが一つ。二つ目には、西遊記にぴったりの大陸的なのんびりした曲「ウィー・アー・ステップ・イントゥ・インディア」「フライング」等があること。そして三つ目、5の「サンキュー・ベイビー」この曲は番組中の癒しの場面でよく使われていました。
「太陽の中にある我が家を見つけるまで、私は歩きつづけるだろう。それまで私の魂は休むことはない。孤独な想いよ。・・・たくさんの思い出。愛しい人よ、今でも愛しているよ。君が私の人生にいてくれたから、私の旅路は明るいのさ」歌詞にあるとおり、とても優しい愛の歌です。30年経つと英語の歌詞の意味もだんだんわかってきますね。このCDにしか入っていない、オープニングの「神話の誕生~西遊記」エピローグの短い中国的なメロディー
廉価で昔のCDにしてはお買い得です。ゴダイゴ・ファンはゴダイゴの原点に戻れるCDではないでしょうか。
文明の道 第3集 ガンダーラ・仏教飛翔の地 [DVD]
シリーズ文明の道第3集は仏像誕生の謎について探っていきます。そもそも、仏教徒は仏陀自信の戒めもあって仏像作りは行えませんでした。つまり、最初はイスラム教徒等と同様に信者は偶像崇拝は行わず、ストゥーパ(仏塔)のみを拝んでいました。しかし、現在のパキスタン辺りのガンダーラ平野には、紀元前のギリシャのアレクサンドロス大王の遠征軍の末裔達がそのまま住みついていて、インドの仏教徒達に取ってはタブーだった仏像作りを始めてしまった。その当時、丁度この地を治めていたのがイラン系遊牧民族の建てた王朝クシャンで、彼らは元々はゾロアスター教を信仰していていましたが、有名なカ二シュカ王等は仏教を奨励し、またそういった要求も有って、仏像は瞬く間にアジア各地へと広がっていきました。つまり初期の仏像はギリシャ人の作ったヘレニズム様式で、我々日本人から見ると余り馴染みの無い西洋風な顔立ちをしています。しかし、それもアジア各地に広がっていく内に、それぞれその地域に合った顔立ちの物に変わっていきます。この物語を見るだけでも、ギリシャ人が世界史の中でヨーロッパ世界以外の場所でも果たした役割が大きいのが感じられます。例えば、有名な古代エジプトの女王クレオパトラ7世はアレクサンドロス大王の部下プトレマイオスの血筋を引いていたし、トルコの遺跡等ではアルカイックな彫刻等も発見されています。その意味に置いて、仏像誕生の歴史も東西文化の融合と発展という歴史を、今に伝える物として面白いと思います。
愛しき仏像―ガンダーラ美術の名品
美形の仏像のオンパレードを期待してたので、少し残念でしたがガンダーラ仏の発生から成り立ちが
仏像以外の遺跡の写真と共に丁寧に説明されてます。
もちろん仏像の写真もあり、帯に書かれてるように入門書としてはとても最適だと思います。