ルベイとフミコのビストロ・ヌーヴォー―今、行くべき絶品ビストロ・ガイド125 (クレアドゥエ クレアトラベラー)
ビストロとはなんぞやということで、その道の専門家(ルベイさん(パリの人気ビストロ・ガイド本の著者)、フミコさん(三つ星レストランの元スーシェフ))が解説している。
出版は2009年11月なので1年ちょっと前と言うことになる。
ビストロの定義が紹介されているが、要は、カジュアルで家庭的な暖かみがあって日常使いができるということがポイントのように思える。パリに出現したのは19世紀初頭と意外に新しい。
ただ、内容(全128ページ)の半分がパリのビストロの紹介(P16-69)。近々パリに行く予定がないので、行くときには古くなっちゃうなと言うのが正直な感想。
一方、日本(というか東京)のビストロ紹介は使える。この並びなら、たぶん間違いない。
自分が知っていたのは、「マルディグラ」(これが、ビストロとは思ってなかった・・)、「ラミティエ」、「ビストロ・ド・ラ・シテ」、「ブノワ」(シェフ変わりましたよね)、「ビストロ・ミカミ」、「ヌガ」(2階はビストロというにはゴージャスか?)、「オギノ」(あまりに有名で予約取れないのでは?)、「サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ」、「ビストロ・ヴィヴィエンヌ」、「オー・ギャマン・ド・トキオ」(ここも普段使いは厳しいよねー)。
知らなかったのは、「ガール・ド・リヨン」(八丁堀)、「ル・プレヴェール」(明治神宮前)、「ブション・ドール」(銀座)、「ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル」(広尾)、「ビストロ魚金」(新橋)、「煮込みや なりた」(代々木)、「コム・ア・ラ・メゾン」(赤坂)、「ビストロ・ファブリック」(東山)、「コンコンブル」(渋谷)など。
なお、ビストロの定番として紹介されている料理は知らなかったものが多いので、簡単に触れておくと、「鶏レバーのテリーヌ」、「ブフ・ブルギニヨン」、「アッシ・パルマンティエ」(牛と豚の挽肉をじゃがいものピュレとの間に挟んだグラタン)。
図説 アール・ヌーヴォー建築―華麗なる世紀末 (ふくろうの本)
アールヌーボーの言葉から最初に浮かぶのは曲線的というイメージだが、
写真等具体的な資料により
国が違えば同じアールヌーボーも様々な姿をしている事が明確に伝わる。
建築様式初心者、これからヨーロッパ旅行に行く人におすすめ。
読んだ後旅先の街角でこの様式の建物を見つけると、
これってアールヌーボー?と言いたくなるはず。
個人的にはナンシー発祥のアールヌーボーが好みだが、
本書に取り上げられているどの作品も読者に
その良さをきちんと伝えている。
ロマーヌはだ~い好きな女優さん。
こんな可愛い人がこの世に存在するなんて奇跡的。
彼女のおかかえデザイナーのヨウジヤマモトを着たロマーヌが
なんと言っても見所。彼女は世界一ヨージが似合う。
彼女のデコラディブなボディラインは直線的なヨージのラインが
マッチしますし、犬のように愛くるしい笑顔はヨージの黒で引き締まります。
もちろんストーリーも、若い可愛い頃はちやほやされるのに
顔に怪我をして、年とった時の世間の冷たさや、女同士の
友情と嫉妬。女性なら共感せずにいられない。親から自分を理解して
もらえず、結婚、なんていわれるところも。みなさん、経験ないですか?
でも最後自殺より、たくましく生きるのが、現実の世界だと
思うのです。
ミナ(字幕) [VHS]
「ミナ」。ビデオレンタルショップで偶然見つけ、運命的な話に惹かれて観てみました。
女の子の友情は、複雑で嫉妬もあるし、様々です。そんな様子をミナとエテルの誕生から、出会い、成長をさらっと、しかしながらフランス映画特有のユーモアある映像で描いた作品です。
ファッションはかわいく、女の子同士のしぐさもキュートですが、「爽やか」と、素直には言いがたく、全体的に観終わるとシリアスだった印象のほうが強かったです。私はいろいろと考えさせられました。
この映画はフランスのファッションが分かる!等の売り文句が書いてあったりしますがもっと奥深いです。ヒロイン「ミナ」演じるロマーヌ・ボーランジェは美人とは言えませんがフランスで女優として評価が高いです。映画の中に恋の場面も出てきますがメインはミナとエテルの友情ですよね。芸術家のミナは情緒不安定で恋も仕事も上手くいかず、唯一残されたエテルとの友情に希望を持った。しかしちょっとしたすれ違いに絶望したミナは・・・。芸術家は自殺が多いですよね、画家ファンゴッホ、日本ではノーベル文学賞の川端や芥川や太宰。ミナの映画の最後の字幕に注目して下さい。あのカフカの文が出てきます。何故カフカなのか。それはカフカが死んでから有名になり、その影響を受けたカミュ、サルトル、!大江というノーベル文学賞作家が出たのは御存知でしょう。ミナを見て損はないと思います。