パンドラの匣 [DVD]
主人公・利助=ひばりが綴る手紙がストーリーテリング役なせいか、物語の進み具合が起伏に欠けて盛り上がりを見せない。「ロケットマン」こと「ふかわりょう」こと「フニオチ太郎」が、文句たらたらだったに違いない、どうにも腑に落ちない話だった。
魅力を挙げるならば、看護婦「やっとるか」⇒患者「やっとるぞ」⇒看護婦「頑張れよ」⇒患者「よしきた」…という日常的にあちこちで交わされる合言葉や、塾長ミッキー・カーチスの塾内放送を通じて流される訓話が楽しい。“新しい男”になると意気込みながら、新しさの定義に頭を悩ます軟弱なインテリ「ひばり」ならではのボケ味などは、かなり自虐的なユーモアが利いていて面白かった。
川上未映子のキャスティングがこの映画の最大の見どころだ。この人の大阪弁は聞いてるだけで気持ちいい。映画初出演とは思えない達者な演技、憂いを含んだ表情やニュアンスに富んだセリフ回しなど手慣れたものだ。逆に、金歯がチャームポイントの「マア坊」こと仲里依紗は、彼女の小悪魔的な魅力がこの物語には欠かせないことは分かるが、終戦当時にこんな現代的でふくよかな“おなご”はおらへんて。私なら吉高由里子を推します。
菊地成孔は、『パビリオン山椒魚』に比べれば、彼の音楽が映画に占める割合は数段アップしていて、やれやれ。弦楽曲と彼のヴォーカルを主としたメロディメイクとアレンジが、この映画をそこそこの文芸作品へと導いているのは間違いない。
驚いたのは、全編アフレコであること。小栗康平監督の『死の棘』をめざしたのだろうか。しかし、アフレコの利点を大いに生かして、多重録音や声のパッチワークによってセリフで遊んでいる。これは、鈴木清順に0.1歩ほど近づいたクリエイティブとして評価できるんじゃないかと思った。
アクチュール 2012年 1月号 No.27
ピースの又吉さんが連載していると知り、それ読みたさに購入しました。
又吉さんの連載頁は、やっぱり最高でした
(でも、ファンなのでカラーでみたいです。ぜひグラビアページでも!)。
意外だっのは、この雑誌を知らなかったこともあって、
豪華な人たちがたくさんのっているんだ…とびっくりしました。
生田斗真からハライチまで、オールジャンルでした。
あと、「男子のお手本」がめちゃくちゃ刺さりました!
男子の手が好きな方にはたまらないと思います。
いろいろとモウソウうずまきます。
BARFOUT! 196 染谷将太
表紙の染谷将太くんに惹かれ初めてBARFOUT!を買ってみました。
ヒミズを観てから彼が非常に気になり、また以前から窪塚洋介さんも好きだったのでそこが更に決め手となりました。
染谷くんの写真がとても素敵です。まるでアート本の様に感じました。それくらい素敵な写真。
インタビューは主にヒミズの撮影について。ヒミズファンである私はとても興味深かったです。
こんなこと考えてるんだーとかこういうタイプなんだとか少し染谷くんを知れます。気になってた存在なのでそこもまたおもしろかったです。
写真好きな方にオススメしたいCULTURE MAGAZINEだなと思いました。ちなみにMICKEY CURTISの写真もモノクロでかっこいいです。
他相武紗季、加藤ミリア、Crystal Kayなど、、そこは興味なかったので深く読んでないですがこれから読もうかと思います。
あと、染谷くんの半裸の写真があるのですがまだ脱ぐのは早いなと感じました。個人的には好きじゃないです。
全体通せばとても素敵なCULTURE MAGAZINEです。また気になる人が掲載されたら欲しいです。伊藤歩さんとか掲載されたら欲しいです。
ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]
古谷漫画にはよく出てくるさえない男に猛烈な好意を抱く女の奇怪さをよくだせてるな〜と思いました
古谷さんの描く他の漫画から引用したようなシチュエーションも劇中にあって、古谷さんの漫画稲中以外みんな似たようなストーリーで飽きてきたなあと思いつつも読んでおいてよかったなーと思いました
あとこの映画の監督さんが手がけた「冷たい熱帯魚」という映画と出演者がかなり被っていました、冷たい熱帯魚とヒミズをセットで見るのも面白いかもしれません