Ziggurat 1 (ヴァルキリーコミックス)
掲載誌の関係でどうしてもお色気方面がクローズアップされがちですが、ストーリーや設定もミステリアスでなかなか面白いと思います。
特に、女怪盗とそれを追う同級生という構図は、古くは「キャッツアイ」から脈々と受け継がれる伝統の一つなので、古典的ではあっても良い意味で安定感があります。
作画に若干のクセがあるので好みは分かれると思いますが、上手いか下手かと言ったらかなり上手い部類でしょう。
超古代文明のオーバーテクノロジーを題材にしているだけにストーリーは謎に満ちており、第1巻の段階では主人公はおろかヒロインの目的や思惑すら全く分からず終いです。
これは2巻以降のお楽しみということで。
それと、作中のオーパーツの能力が、なかなか興味深いですね。
「あれをこう使うのか!」みたいな驚きがあって、同じオーパーツ絡みの作品『スプリガン』とはまた違った面白味があります。
謎と秘密と陰謀と、酔った勢いの与太話が大好きな私には、まさにドンピシャな一作でした。