司馬遼太郎原作 燃えよ剣 CD-ROM
本編は全文は朗読していないため「大好きなあの文章がカットされてる!」ということは起きますが、かなりの長編で出来は最高。シーンに合わせて変わるBGMや映像もとてもセンスがいい。
そして特筆すべきはデータベースの充実度が半端じゃないこと。幕末年表、歳三の辿った足跡等を貴重な古写真や資料満載でヴィジュアル的に表現しています。なにより土方・沖田の手紙が写真・読み下し文・解説をあわせて多数掲載されているのには感動しました。
『竜馬がゆく』『世に棲む日日』のCD-ROMも同じくすごくおすすめです。
誰?-WHO AM I?
渡辺謙という眼光鋭い俳優さんがどんな風に歳を重ねて行くのか、とても興味があります。
自分と同じ時代を生きる俳優さんとして。次のステップをプロデューサーという仕事に眼を向けていった時の心境。きっかけとなる作品に向き合う姿勢。淡々と日記に綴られていく事で、決意の固さを感じました。
ただ病気の事がとても心配ですが、きっと乗り越えて行ってくれると思います。
芸能人に多い、愚痴や暴露話ではない、気持ちの良い本だと思います。
Andante
(1)終りのない輪舞
(2)DON'T FORGET TO DANCE〜ある夕ぐれの情景
(3)MYSTIFIED〜君の面影
(4)ONLY LOVE REMAINS〜夜がこわれる時
(5)さよならをするために
(6)SERENADE FOR K
(7)17才の頃
(8)深い森に
(9)遥かなる想い
(10)ANDANTE
壬生義士伝 4本セット [VHS]
映画版もありますが、こちらをお勧めします。
10時間あっての内容、これでも幕末の情勢を描こうとしたら全く足りないでしょう。
今回は実在した隊士に脚色を踏まえての作品ですが、素直に感動します。
脚色がどれほどなのかを議論もされていますが、実際に幕末の一コマとして、こういう状況だったと考えながら見て良いのではないかと思います。
金銭難、脱藩とはどれほどの事なのか、戦に負けた後どうなってしまうのか、その時人はどうあるのか・・・など考えさせられる所はたくさんあります。
映画の内容として、さすが渡辺謙さんという主役、内藤さんの演技は言うに及ばず、今では有名な高杉さんもよく演技なさっています。
長時間モノは一歩間違うとダラダラしただけのものになってしまいますが、非の打ち所が殆どない(私の中では一切ない)作品です。
年末などゆっくり見られる時に通しでご覧になる事をお勧めします。
人間の証明 主演・渡辺謙 [DVD]
不朽の名作「人間の証明」は原作小説から映画、連ドラと何度か映像化されているが、今作では渡辺謙演じる主人公棟居がトラウマにとらわれ冷静さを失い激昂したり、無頼の徒と交わったり、より人間臭く描かれている。オリジナルキャラの田中邦衛演じる恩人や、高島礼子演じる同僚刑事も作品をより引き立てている。また原作で描かれる八杉と対極的な二人の子供に対する母子関係だけではなく棟居と母の関係もより深く描かれたり、他の登場人物たちの母子関係も物語中で描かれている。
クライマックスの棟居@渡辺謙、下田@高島礼子が八杉@石田あゆみの人間の心に訴えかけるシーンは圧巻。エンディングもどこか救われるもので、映画にしても申し分ない丁寧に描かれた単発ドラマだと思う。
特典映像もなく本編映像だけなのは残念であるが、単発ドラマのDVD化というだけでも貴重なので一見の価値あり!