The Stranger (Vintage International)
1年以上前に読んだのですが、今また読み返しています。今まで読んだ本の中でもっとも素晴らしい作品の1つです。私は日本語翻訳されたものを読むのはあまり好きじゃないので(これも仏語から英語に翻訳ですが・・・笑)、こっちの方が理解しやすいです。全然難しくない英語なのであんまり洋書に慣れていない方でもあっという間に読めちゃうと思います。この主人公の異様さをなぜか理解しちゃう私も、実はこの彼のような人間なのかな?でもすべての人間にこういう彼のような面はあると思う。傑作です。
異邦人 (新潮文庫)
私はまず、この作品の風景描写が好きです。
いちいち丁寧で、想像力を掻き立てられます。
特に、じわじわと焼かれそうな“暑さ”が最高でした。
内容については、何度も読み返したくなります。
私は最初、裏表紙の説明を読んで、「普通の感覚からはズレた主人公の話なのかな?」と思ったのですが、とんでもない誤解でした。
ムルソーの「自分不在」の感覚や、冷めた分析には、とても共感できます。
“論理的な一貫性に欠ける主人公”も、今日の社会ではそれほど特異な存在ではないのかもしれません。
異邦人(上) (講談社文庫)
『検屍官シリーズ』恒例の年末に出された最新刊ですが、2005年の年末に出された前作
「神の手」からの転換が図られているかが興味のあるところですが、上巻を読み終えたところの
印象としては、やはり「メインのスカーペッタを中心とする個々のキャラクターを追い込んで、
不幸話に仕立て上げている」ことで、事件に対しての颯爽とした仕事振りは全く感じられず、
事件を解決するための細々とした雑事に追われている様が多く描かれています。また、残念ながら
「本筋の事件も設定に無理が多く初期作に比べるとリアルな感じが得られない」と思います。
それでも、『検屍官シリーズ』に期待するところ大のため、手にとってしまうわけですが引き続き
下巻を読んでからのレビューに総括を載せたいと考えています。
L'Etranger (Collection Folio, 2)
マスマーケットというのは、ペーパーバックの1種類で、
縦長の文庫版のようなものです。
つまり、通勤中の持ち歩きに最適。
内容は言わずもがなですが、
電子辞書を片手にフランス語学習する人に最適ではないかと思います。
小説に複合過去を多用したのはこの小説が初めてだったそうで、
それだけに、複合過去と半過去、単純過去の使い分けを学ぶにとても良い!
当然ながら日本語版を読むより味があり、買って損のない1冊と思います。
異邦人
オリジナルを聞いた世代として久保田早紀の「異邦人」は軽やかに流れるように歌っていたの
が印象的で、題名からも世界の広がりを連想させるように聞こえました。
坂井さんの「異邦人」はとにかく声に重量感があって力強い。ZARD初期の作品でも“重さ
”を感じる曲が多く特徴でもあったと思うし、言葉の間隔を微妙にはずしたり、語尾のアクセ
ントを付けた発声などはZARDとして「異邦人」を消化していると言って良いでしょう。ギ
ターの間奏に割って入る力強い歌声は圧巻です。
新曲「グロリアスマインド」に続けて聞いたのですが、全く違和感がありませんでした。
「雨の街を」のオリジナルは荒井由美=ユーミン?でしょうか?、聞いたことがありませ
ん。なのでこのCDで初めて聞いたので比較は出来ませんが、そうするまでもなく良い雰囲気
で歌っていると思います。
松田明子さんのアクセントを抑えつつメロディーに乗せて歌うというのは余程音程がしっかり
している人でないと難しい歌唱だと思います。ZARDで言えば「カナリヤ」でしょうか。
TAKのギターは「異邦人」では刺激的、「雨の街を」ではピアノがメインのようでこちらは曲調
を大切に随分大人しめに演奏しているようです。